部屋に入って、いつも通り抱き合った

一緒にお風呂に入って、たくさんキスをした

ゆっくり優しく抱かれながら、体と心を受け入れ合った

これですっかり元通り、仲直り

…な、はずだった

ここまではちゃんと心が繋がる時間だった

ここまでは‼︎‼︎‼︎‼︎

珍しくすぐに出してしまった彼はたちまち賢者様になって秒で寝た

疲れてるのがわかるから寝てもいいんだけど、

出したら途端に気持ちが離れてしまうのは寂しい

相当疲れているのがわかるから仕方ないんだろうけど、脱力した彼に私がしがみついているだけって思える構図

これって腕枕？？？

疲れきっている彼の口からでてくる言葉はことごとく優しくない

ちょっと彼の顔を見ただけで

『顔がうるさい！黙ってて』

『見るな』

こんな調子だから、

肌を密着させてても幸せホルモンがでてこない

触れ合う面積が足りないから！？

そう思ってべったりくっついてみても

やっぱり幸せな気持ちにはなれない

『なんか片思いしてるみたい』

そう呟いたら

『いいじゃん、ずっと俺に片思いしてろ』

って返答

ふーん　私は片思いなんだぁ　って気持ちが下がる

ぎゅっと力を入れて抱きしめても脱力したまま抱きしめ返してくれない彼に

「泣くよ？」

って言ったら

『勝手に泣け！おまえの涙をみても何とも思わない』

ってこれまたひどい言葉が返ってきた

こんなに側にいるのに…

ZARDの曲が頭をよぎる

触れ合っても充電されない悲しさに泣けてきて、気づかれないようにちょっと泣いた

その後も、優しい言葉や優しい態度はなく、

最終的には

『今日は癒されなかった』

とまで言われてしまった

充電されなかったのはお互い様だったらしい

彼は私に甘えたくて、

私も彼に甘えたかった

彼も私も優しくされたかった

だけど、疲れている彼は、自分は甘えたかったけど、甘えられるのは面倒くさかったんだろう

疲れている時の彼は自分勝手で優しくない

だから適度に距離をとることが正解

つかず離れず、そっとしておくことが得策

そうわかっているのに、私は気持ちを抑えこんだ分、構ってほしくて、いつも以上に彼の優しさと愛情を欲しがった

そんな私は賢者様になった彼にはウザいだけでしかなかった

きっと、最初のキスを受け入れなかった罰なんだろう

自分の気持ちしか考えられなかった罰なんだろう

おまえには優しさと思いやりが足りない　と、彼に何度も言われた

いろいろ言っても言われても、結局のところは

ただただ疲れて機嫌が悪かった

それだけなんだろう

だけど、家に帰ってからも

彼の言葉と態度を思い出してまた傷つく

私、彼のどこが好きなんだろう

繰り返し考える

バカみたい

アホみたい

情けない気持ちになって泣けてくる

寝る前に彼からきたメールには

ギスギスしたけど、そうなったのはお互いに好きだからだよね❤️

元通りになれてよかった❤️

って書いてあって、

ふーん

お互いに好きってことは、彼は私を好きなのかぁ

って壊れた心でぼんやり思った

確かにね、

振り返ると、彼の行動は『好きだから』に繋がる

彼に優しくできない器の小さい私が悪かった

そう落とし込むしかない

でもなぁ…

会っても充電されなかった

くっついてても寂しかった

チクリと言って彼に優しさと愛情を発注してみたら、

生産中止中だって

ふざけんなっ‼︎💢

*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*

ケンカから数日経ち、メールと電話でチクチク言い合いながら2人の仲を修正してます

相変わらず優しくないし、甘くもないです

やっぱり彼は

優しくされたかった

笑顔で待ってて欲しかった

と、繰り返して言ってます

何でも優しく受け止め、癒やしてくれる優しい女神様を求めているようです

今は、とにかく仕事が忙しく、かなり疲れているのでイライラMAX状態で、私に冷たくしたり、当たったりすることで気持ちを発散させるという極悪モードです

本人はドS心だと言いますが、私はただただ余裕がないだけだと思ってます😅

メールなんてしない！って言いながらもメールをくれたり、疲れて話す気力もない　って言いながらも電話をくれてずっと1人で話していたり…

口とは違う態度を見せてくれてるので、とりあえずは優しく、全肯定してあげようと思ってます（上から😅）

彼の言葉や態度に腹が立つし、もう嫌だとも思うけど、彼がどんな人かは私なりにわかっている

だから、どんなことを言われても、根底には優しさや愛情を勝手に感じてしまう

最近、優しくて甘かったからそれに慣れてしまってたけど、昔はこんな感じが当たり前でもっと酷かったし。

優しくされたかったら優しくする

愛されたかったら愛する

そうしながら穏やかな心で彼に寄り添っていようと思います。