想いよ ひとつになれ

大好きな彼への気持ちを綴っていきます。誰にも言えない秘密の恋愛ですので、嫌悪される方はお引き取りください。

逆ギレされる

会うことを諦めて、行くあてもなくプラプラと時間を潰していたら、


『早く終わった!これから会いに行く 』


と連絡がきた


無理なら無理でいい


そう伝えていたのに…


相当頑張ってくれたことがわかる


きっと、会わなかったら私が拗ねて怒ると思ったんだろうな…

私に悪いと思って必死に頑張ってくれたんだろうな


言葉にされなくてもわかる




だけど、一度落ちた気持ちはなかなか浮上できない


頭の中では充分わかっていても、彼の最優先になれない現実に、勝手に涙が溢れてくる


会える嬉しさよりも、その悲しさの方が大きい



気持ちの整理がつかないまま彼のもとに向かった



彼に会うなり、彼は今まで見たことがないような真剣な顔で


『遅くなってすいませんでした!』


と言った


いつもの彼とは違う必死さが伝わってきた


でも、


『…大変だったね』


私はそれしか言えなかった


ありがとうって言えなかった


ごめんの一言で無くなった3時間を、明るく優しくチャラにする気持ちにはなれなかった


そんな大きな器を持ち合わせていなかった





rikoは怒っている

相当機嫌が悪い



そう思い込み、決めつけていた彼は、私が何も言わないのに、


『俺はすごく頑張って早く来た‼︎ だから俺に優しくしろ

俺を労え なんでお前は俺に優しくしないんだ』的なことを言って怒り出した



え?何言ってんの????


ポカンとする私



私に対して相当悪かったと思っているからの言葉なのはわかる


わかるけど、その前に


待たせてごめん


待っててくれてありがとう


不安な気持ちにさせたね


って言う言葉がなんで出てこないの!?



そう思ったらカチンときた




だから、無理矢理私の機嫌を取ろうとする彼からのキスを避けてしまった





それから、心が強ばった私は気持ちの切り替えが出来ず、気持ちを落ち着かせるためにひたすら黙った(無視はせず、話しかけられればこたえるが、テンションは低い)



黙る私が気に入らない彼はイラつき、更に怒る


あからさまな大きなため息


どうでもいい話題


私は気持ちを落ち着けようとして、更に心を固くした





楽しみにしていた場所は行けなくなった


その代わりに…と、車を停め、買い物とご飯を食べに連れて行ってもらった


だけど、


ご飯屋さんまでの道を彼は1人で先に行く

後ろを歩く私を気にして振り返ることもない


その態度に私は苛立ち、

こんなのデートじゃない と、悲しくなった




そんな思いをしてようやく着いたご飯屋さんは定休日だった


ダメな日はことごとくダメだと痛感する




仕方なく、ショッピングセンターで買い物をした

笑顔になれない私に

『楽しくなさそうだな💢』

と、イラつく彼

気持ちを上げるために買うつもりがなかったものを無理矢理買って車に戻ると、


『もう帰る』


彼はそう言って車を走らせた





運転している横顔がものすごく怒っている


話し掛けると尖った声が返ってくる




彼がこうなると何を言っても無理になる



くっそ面倒くさい



何なの!?なんで私が謝らなきゃいけないの!?


苛立ちながらも仕方ないから歩み寄る


案の定、何を言っても、もう帰る の一点張りの彼に



『ケンカするために頑張って会いにきてくれたんじゃないでしょ



そう言ったら

一気に彼の気持ちが噴出した



『お前が怒るからだろ!

俺は早く会えるように頑張ったのに

なんで俺に優しくできないんだよ!

なんで私のために頑張ってくれてありがとうって言えないんだよ

俺がどれだけ頑張って急いできたかわかれよ!

会わなかったらおまえは怒ってキレて面倒くさくなるだろ

だから疲れてるのに無理して会った

なのに怒って黙って…その態度に腹が立つ!

仕方ないことだってあるんだから俺を責めるなよ!』



そう言われて私も黙っていられなくなった



会いたいからではなく無理して会った

その言葉にひどく傷ついた



『私は何も言ってない!責めてない!

言いたいことはあるけど仕方ないって思うから我慢してる。言わなかった!

だけど、簡単に気持ちの切り替えができないから

私は大丈夫!気にしないで って言えなかった


最近ドタキャンばっかり!

それでも文句言わなかったよ

仕方ないって我慢してたよ


私がどれだけ今日を楽しみにしてたかわかる?

私が今日休むためにどれだけ頑張って仕事を終わらせてきたかわかる?


だけど、一言だって責めてないよ

仕方ないって思うしかないからでしょ


なんで黙って待ってた私に対してごめんとかありがとうとか無いの!?

なんで私が悪いの!?

なんであなたが怒るの!?』


怒りで泣きながら、我慢していたことを言うだけ言った


でも、怒り混じりの言葉は彼には響かない



『おまえの我慢や不満は全部態度に出るから言わなくてもわかるんだ!態度が責めてる』



「それはあなたが私に対して悪いと思って負い目を感じてるからでしょう

勝手に怒ってるって思い込んで、決めつけて見てるからでしょう

先に怒ったのはあなたの方だよ」



そう言ったら、



『じゃあ!!

だったらなんで俺のキスを避けた?

怒ってたからだろ!?』




え?





あ…


そこ?



そこなんだ…

そこだったんだ…






まだまだ言いたいことがたくさんあったけど、


私の気持ちだってもっと知ってほしかったけど、




一気に力が抜けた








全然納得できてないけど、

とりあえず、ケンカよりも仲直りを優先させた





彼は私に許して欲しかった

自分の全部を受け入れてほしかった

それがキスだった

だけど、私はそれを受け入れずに拒んだ

だから彼は自分を否定された気持ちになってイラついた




彼は私に甘えたかった

すごく頑張ってくれたんだね!ありがとう!

って褒められ、優しくされたかった

彼の全部を肯定して、全て受け入れて欲しかった



そういうことなんだろう




…子どもかっ!!!!


そして、私はお母さんかっ!!!!!!



アホらしく、バカらしい


器の小さい私は彼のお母さんにも女神様にもなれないし、

なる気も無い



だけど、いい歳をしたオッさん子どもを一瞬で嫌いになることもできない






はぁ…

しょうがないなぁ……


嫌いになれないのなら、そんな彼を受け入れるしかない

やっぱり私が折れるしかないのか…





誰もいない真っ昼間の田んぼ道


信号待ちで止まった時に



「ごめんね」



彼の目をみてキスをした



そしたら、



『そうやって始めっからちゃんとしろよ!ばーか!』


そう言って彼の表情が緩んだ


もう目は怒っていない



面白いくらい単純でわかりやすい


でも、偉そうで偉そうでとてつもなく腹が立つ




そして、


『今日はこれからずっとくっついてた方がいいと思うぞ』


と、上からなアドバイス



私の気持ちはまだモヤモヤしてるけど、ここから先は体で話さないと戻れない

私もそう思うから、とりあえずの仲直りをしてホテルに向かった










これで終わらず、まだ黒い心は続きます😢