もしも過去に戻れるなら…②
その夜は眠れなかった。
一晩中泣いた。
淡い夢が弾けてしまったことだけではなく、彼と終わりになってしまうかもしれないことに、ただただ涙が出た。
泣いて悩んで出た結論。
私は別れたくない。側にいたい。
だけど、今更変われない。
割り切った付き合いなんてできない。
都合よくなんてなれない。
そんな私がダメならもう仕方ない。
彼に委ねて受け入れる。
彼に会う約束の前日。
電話をして、振られる覚悟をしながら私は変われない って伝えた。
好きなんだから重くなるし、都合のいい女にはなれない。変われって言われても変われない。 って。
振られる覚悟をしていった。
そしたら。
彼は、
それでいい。そのまま変わらなくていい。今まで通り好きでいろ。
って言った。
意外な答えにビックリ‼️
なんか上から発言にイラっとしたけど、
彼は、彼を本気で好きな私を受け入れてくれた。
ってことで、よくわからないけど、
この話はこれで終わり。今まで通りな!
もう悲しくなることは言うなよ!
って言われて、なんだか不完全燃焼のまま仲直りになった。
正直、彼の本心はわからない。
真面目な話や自分の本心を言葉にすることが苦手な人。
売り言葉に買い言葉が多いから、ただでさえわかりにくいのに、私を試そうとして気持ちと反対のことを言うことがある。
だからもうさっぱりわからない。
でも。
この日から変わったところがある。
良くも悪くも。
私に期待させないように。
私が期待しないように。
だけど、彼の気持ちや誠意は伝わるように。
それが、彼に今できることなんだろうな って思った。
私もちゃんと大事にされている それだけはわかるから。
私の本音をぶつけたことは、悪いことじゃなかったのかな…って思ってる。
あれから更に2年が経とうとしている。
未来の話は全く触れずに、触れられずにいる。
だけど、私は折に触れて変わらない気持ちは伝えている。
それを彼はどんな気持ちで聞いているんだろう。
彼の心の声。
一度でいいから聞いてみたい。
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