無限ループ
ヒリヒリと痛む心をさすりながら、泣きはらした顔を鏡で見る。
不意に、私が彼と一緒にいる以上はずっとこれが続く。無限ループなんだ…って気づいて愕然とする。
これからも続けていく限り、いろんなことが形を変えてやってくる。
それを何度も何度もこうやって超えていくのか…
…私にはもう無理かもしれない…
今、彼の手を離したら…
そんなことを考え始めてしまった。
きっと今なら離れられる。
辛くて、苦しくて、切なくて、どうにもならなくて、
気持ちの舵を一気に離れる方向に切ろうとした。
けど…。
散々、全部私が受け止めるから甘えていいとか言っておいて、やっぱり自分が辛くなったから無理!って、そんなの勝手すぎるよなぁ…
ふとそんなことを思い、揺れる。
そんなタイミングで、彼からのメールが届く。
『会いたい
抱きしめたい』
いつもなら跳び上がって喜ぶのに、困惑。
『ありがとう』
ってしか返せなかった。
そしたら翌朝、
とても早い時間に遠回しな様子伺いメール。
電話で話したいなら、そう言えばいいのにな…
気持ちの探り合いのようなメールはしたくない。
そう思って、
『話したいってメールかと思ったら違っててちょっと残念!笑
一日頑張ってね!』
そう返した。
いつもなら、これで終わり。
だけど、すぐに返事がきた。
『本当は声が聞きたかったの』
…乙女かっ‼︎
キュンキュンするよりも先に笑ってしまった。
『後で電話するね』
そう返したら、珍しくまた返ってきた。
『わーい!待ってる!大好き❤』
完全乙女!笑
この一連のやりとりで、離れようと思ってた気持ちはすっかりリセット。
だけど、どんな風に、何を話したらいいのかわからない。
彼にどんな言葉を掛けたらいいのかもわからない。
妙に緊張しながら、約束したいつもの時間に電話をかけた。
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