想いよ ひとつになれ

大好きな彼への気持ちを綴っていきます。誰にも言えない秘密の恋愛ですので、嫌悪される方はお引き取りください。

欲しがるだけの女

彼との一日デート。


『デートだよ!』


前からそう言っていただけあって、彼は朝から気合いが入っていた。


いつもはホテル→お出掛け


なのに、珍しくお出掛けからのスタート。


明るい時間に出掛けられることがとっても嬉しい。


朝食を一緒に食べに行き、それからスタバでバレンタインチェック。



そして、ネックレスを修理に出して…ってしてたら、


やたら真剣にショーケースを覗いていた彼が


『どれが欲しい?どれにする?』


って。


ネックレスでも、指輪でも欲しいものをプレゼントするよ。



そう言われてキラキラするショーケースを覗いたけど。





これが欲しい❤️




とは言えませんでした。




欲しいものが無かったわけではなく、むしろ欲しいものだらけだったんだけど。




彼が、『これはどう??』

って言ってくれたネックレスは、めちゃめちゃかわいらしかったけど、どうしても欲しいものか?って聞かれたら、修理に出したネックレスがあるしなぁ〜 

って思ったりもして即決できず…。

そういう部分では甘えられず…。




『今日しかないんだぞ?今買わないともう無いんだぞ!』

結局、いつものパターン。

いつもと同じことを言われてお店を後に。




いつもそう。

今回も私は彼が私にプレゼントしたいって気持ちを上手に受け取ることができなかった。



一緒に選んで買うんじゃなくて、彼が選んだものを貰うパターンなら受け取れるんだろうな。

そんなことをチラリと思ってみるけど、

彼が1人で買いに行くのは無理だし、ありえないからなぁ…。




何でもいいから何か買ってやりたい!



彼のその気持ちはどうにもおさまらなかったらしく、

チョコレート屋さんでたくさんチョコレートを買ってくれて『仕事終わった時に俺を思い出しながら食べてね。逆バレンタイン❤️』

ってプレゼントしてもらった。

まだ早過ぎますけど💦笑




実は私、彼のお金が食べ物に消えてしまうことが嫌で、なんだかすっごくもったいないって思ってしまうんです。

おいしいものを食べさせて笑顔にしたい、笑顔がみたい!っていう彼の気持ち。その気持ちはわかります。

それは本当にすごく嬉しいです。

もしかしたら、男の人はアクセサリーをプレゼントするよりも、おいしいものを食べさせて笑顔を見る方が嬉しくて満足するのかもしれませんね。


だけど、私は同じお金を使ってくれるなら、思い出として残るものよりも、形になって残るものが欲しいって思ってしまうんです。


今まで彼から貰ったものは、食べ物や消耗系がほとんど。

墓場まで持って行くって決めているとびきり大切で特別なものはあるんですけど、形が残るものって言ったらそれと壊れたネックレスくらい。

それでも充分なんですけど。



お菓子とかご飯とかコンビニとか、そこで私に使うお金があるなら、そこは私が出すからその分で形に残る『物』が欲しい。その分とは言わず、もっと安いものでもボールペンでも消しゴムでも何でもいい。私の身になるものよりもいつも側に彼を感じられる物が欲しい。



そんなことを何度も彼に言っています。

…とか言いながらも出してもらってますけど。






何でもいいから物が欲しいと言いながら、選べず、受け取れない私。



だから誕生日もクリスマスも記念日も物ではなく食べ物。



昔から欲しい物を欲しいと言えない女。


何でもいいって言いながら何でもよくない女。


選ぶことも、気持ちを受け取ることもできないのに欲しがる女。





何が欲しい物なのかもわからないのに。





彼の愛、彼との時間、未来、彼の女だという証。

それを形にしたもの。



私にとってのそれは…やっぱりダイヤモンドのアレになるんだろうな。



そんな物は望めないのに。


受け取ることもできないくせに。




欲しがるだけじゃなくて、どんな気持ちも愛も言葉も形も全部受け取れる女になりたい。