蜘蛛の糸
その日の夜、彼からメールがきた。
きっと、返事に困ってなかなかメールできなかったんだと思う。
今日は暑かったね❤️
って…そこ❤️なの?
つける位置、違くない??
まぁ、でも彼らしい。
そして、
長いメールだったね。
時間かかったね。
おまえの気持ちはよくわかってるよ❤️❤️❤️❤️
って。
きっと、これが彼の精一杯。
私との未来は無いって言い切れなかったのは、
彼の優しさなのか、弱さなのか、愛情なのか…
私には彼の気持ちはわからないけど、彼は私を手放さなかった。
ってことでいいんだよね?
いつか一緒になろう とか、
一緒になりたい とか
そんなことは言えない彼。
だけど、私がどれだけ彼を好きか、私が何を望んでいるのかよくわかっている。
それでもそんな私を受け止めてくれた。
蜘蛛の糸くらい細いかもしれないけど、未来に繋がる糸がある。
無いと思っていた糸があった。
限りなくゼロに近いけど、ゼロではなかった。
その糸が切れないように。
太くて強い糸にできるように。
彼との絆を深めていきたい。
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