想いよ ひとつになれ

大好きな彼への気持ちを綴っていきます。誰にも言えない秘密の恋愛ですので、嫌悪される方はお引き取りください。

もうすぐ…①

もうすぐ私の誕生日がやってくる。


それぞれ年度始めに休みの希望を出す際、休暇の希望日にお互いの誕生日を入れ、一日ずっと一緒に過ごす予定にしていた。


でも、私の誕生日は仕事の都合で休めなくなりそうになり、私の誕生日当日ではなく、近い日に休みを合わせてとることにしていた。



楽しい夏を過ごした後からは、


その日はまたちょっと遠くに出かけたいね!


なんて話していた。



だけど、



彼の奥さんの病気がわかった日。



その日が検査の日になった。

だから会えない



そう言われた。



代わりに誕生日に会うから


って。




いろんな気持ちを飲み込む。



仕方ない仕方ないって納得しようとする。



自分のことしか考えられない私は、


なんで検査がこの日になってしまったの…


なんでこの日なの…


この日だけは一日会えると思っていたのに。


もしかしたら、最後に会える日になるかもしれなかったのに。


そう思って1人でボロボロ泣いた。



泣くだけ泣いて、


別れずに支えていくって決めて、



それでようやく




誕生日には会える


もともと会いたかったのは誕生日だし。


私が一緒に過ごしたかったのは誕生日。


誕生日に会えるなんて嬉しい。



そう思えるようになった。




約束して休みをとっていた日を私一人で過ごすのは辛すぎるから、私は休みの予定を変えた。


予定が変わって誕生日当日に休めそうだったから、誕生日に休むことにした。



そのことを伝えたら、彼は安堵の声を出していた。







私と彼との約束は次の私の誕生日が最後。


それ以降は何もない。


これから冬もやってくる。下手したら春になるまで会えないかもしれない。


クリスマスもイルミネーションも、冬の花火も、正月も全部無し。

バレンタインも、5年記念日だってないかもしれない。



だからこそ、誕生日は…その日だけは私のために頑張って欲しい。


そんな気持ちがどうしても消せなかった。


だからずっと、


その日は何時までいられるの?


って聞けなかった。





誕生日が近づく…





勇気を出して聞いてみた






…絶句。







予想はしていたけど、私にとってはあまりにも短い時間だった。






その言葉に完全に落ちた。



どうにもならないくらいに落っこちた。




そうじゃないかな…って、どっかで予想はしていたけど、いつも以上に短い時間の提示に何も言えなくなって声が詰まった。




こんなことを思うなんてわがままなんだと思う


勝手なんだと思う


自分のことばっかりなんだと思う


期待しすぎなんだと思う


会えるだけで贅沢なことなんだと思う


欲張り過ぎなんだと思う




だけど、


だけど、


せめてせめてせめて、この日だけはもうちょっと頑張ってほしかった。


そう伝えて


無理


と言われた言葉と、その短い時間が私への気持ちの全てなような気がして、落ちに落ちた。