忘れていた情熱
職場に外部の方がきた。
私はその仕事にメインではなく、フォローする立場で携わった。
控室の片付けをしていたら、不意に1人で戻ってきた外部のベテランさんに声を掛けられ、
あなたの担当したところ、すごく良かったわよ
と、褒められた。
普段褒められることがないから、一瞬、どうしたらいいのかわからなかったけど、どうしていいと思ったのかきちんと伝えてくださる気持ちと言葉に、とても嬉しく、照れくさい気持ちになった。
その方に、
実は、その部分の資格があるんです
そう言ったら、
仕事をしながら自分で資格をとるなんて、偉いわね!
頑張ってるのね。立派だわ。
と、更に褒めてもらえた。
資格をとったことがやっと報われた日がきた…
そう思って嬉しくなった。
一念発起し、時間とお金をかけて苦労して資格をとったものの…今では全く活かされていない。
資格をとったことすら忘れてしまうほど。
本当はその一つ上まで行きたかったのに、彼と付き合ったことで気持ちが彼の方に向いてしまい、試験を受ける気持ちになれなくなり、そこで自分の中で終わりにしたんだった。
自分を高めたい、もっとやれることがあるはず
自分の強みが欲しい
一つでいいから他の人に誇れる自信が欲しい
そんな風にもがいて、やっと見つけた新しい道だった。
そこに熱意と情熱を注いでいた私だった。
だけど…
試行錯誤の実践の中で、
上司からの理解はなかなか得られず、認めてもらうことすら叶わなかった。
私の情熱は静かに燃え尽きた。
情熱と熱意はなくなってしまったけど、今まで頑張ってきたことは無駄じゃなかった!
ちゃんと報われた。
そう方の一言でそう思えた。
それだけで私はとても嬉しかった。
頑張ったことを褒められた!
それを、誰かじゃなくて彼に聞いて欲しくて、彼に伝えた。
よかったな。
その一言が嬉しかった。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。